屋根端部に沿って膜材で形成する「膜製水切り」は、雨水の落下方向を整え、テント倉庫全体の桁面への雨だれや汚れの発生を抑えるためのオプションです。

膜仕様のため、倉庫全体との一体感が高く、外観を損なわずに雨水対策を追加できます。

機能・ポイント

  • 屋根端部に膜材を連続して設置し、テント倉庫全体の屋根流下水を受け流す構造で、雨水が桁を伝い落ちるのを抑制します。
  • 外壁や桁に雨筋がつきにくくなり、倉庫全体の外観維持に効果を発揮します。
  • 膜材を用いているため、金属プレートよりも柔らかなラインで建屋と馴染みやすく、テント倉庫のデザイン性を損なわない点が特長です。
  • 長尺・大スパン倉庫でも、連続した水切りにより滴下位置が均等化され、局所的な落水や汚れの集中を防止します。

適用シーン/こんなときに

  • 桁面の雨筋汚れを軽減し、外観をきれいに保ちたい施設。
  • 出入口や横通路付近に雨水が落ちやすい建屋で、落水位置を整えたい場合。
  • 水切りプレートではなく、膜材との統一感・美観を重視したい用途。

選び方のヒント

  • 地域の降雨量・風向きに応じて、庇との併用を検討すると効果が向上します。
  • 屋根の勾配・張力により雨水の流れ方が変わるため、建屋ごとの流下特性に合わせた寸法決定が重要です。
  • 張替え時に同仕様を再現できるよう、納まり方法や膜材の選択も事前に確認します。

ご相談・ご依頼について

膜製水切りは、テント倉庫との一体感を保ちながら、建屋全体の雨水落下を整えるための簡易的な雨水対策です。

環境条件や建屋仕様に合わせて最適な設計をご提案いたします